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2015年02月17日

旗への質問から

今日は仕事で座間味村へ。
行きは酔い止めで爆睡してましたが、帰りはほとんど外で景色を眺めていました。
風が強く、下のデッキでは波しぶきがかかったりしたので、上の方に移動すると誰もいなくて私一人。

沖縄本島が見えてくると、船員さんが上がってきました。
近くに「出入港時にはここに立たないで」と書かれていたので、「私、下りた方がいいですか?」と聞くと「いえ、構いませんよ」と。

彼は旗を2枚、揚げはじめました。なぜなぜオババの出番です。

旗への質問から

「この旗にはどんな意味があるんですか?」
すると、他府県の人と思われる彼は、丁寧に答えてくれました。
「上の三角の旗は、第一、第二、第三とあります。下の旗は、T(ティー)の字、つまりトウグチを意味しています。那覇港には二つの出入り口があって、ひとつはトウグチ、もうひとつはヤマトグチです。この船はトウグチから入港します、という意味です。ヤマトグチの場合は、Y(ワイ)の字を表す旗になります」

第一から第三までの意味は質問し忘れましたが、「トウグチ」「ヤマトグチ」に興味津々。
「もしかして、それは唐、大和、の意味ですか?」
「そうです」
「へえ、いまでもそんな名前が残っているんですね」
「はい。海図にも書いてありますよ」
とのこと。びっくりですね。
「ありがとうございます。お仕事のお邪魔をしてすみませんでした」
「いいえ、とんでもないです」

帰宅してさっそく海図の検索です。
旗への質問から

たしかに那覇港には南と北の二ヵ所に、防波堤の切れ目があります(赤い印は私が入れています)が、文字は確認できません。
そこで第十一管区海上保安庁のサイトにある図で確認です。
北の方が倭口、南の方が唐口と、たしかに書かれています(赤丸で囲んだのは私です)。

旗への質問から

今回の座間味行きは、那覇港には倭口・唐口があると知ったことが、一番の収穫でした。現代にもその名前が生きて使われているなんてね。

下船して振り返ると、もう旗はとっくに下ろされていました。船員さん、忙しいですね。
そしてありがとうございました。


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Posted by 南ふう at 19:35│Comments(0)歴史
 
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