2021年05月19日
「1812年」という音楽喫茶
今、復帰前の記憶と記録を擦り合わせる作業をしています。
昔「1812年」という、クラシック音楽専門の喫茶店がありました。
牧志にあったことだけは、聞き取りをした人全員共通なのですが、「国際通りの北側」「国際通りに面していた」「国際通りには面していなくて、少し路地を入った所」とバラバラ。
検索して最初に見たのが、「ガジ丸が想う沖縄」というブログで、そこにはこうあります。
その頃、那覇市牧志、元の那覇ショッピングセンター、今のテンブスの道を隔てた北隣にセンハチという名の喫茶店があった。センハチは1812年を略した言い方。チャイコフスキーの大序曲『1812年』に因んでいる。クラッシクを聴かせてくれる喫茶店であり、クラシック好きの首里高生の溜まり場となった。私も数回行っている。
このガジ丸さんは、いろいろ植物のことも書いていたので、時々拝見していたブログです。
みんな口々に違う場所を言うので、高校同期にも掲示板で尋ねてみたところ、あるアンティークショップのブログに「ナハプレイマップ」という冊子のことが出ていると紹介してくれた人がいました。やったー!
1971年の那覇の様子が、地図や情報とともに書かれています。ぜひとも手に入れたい。
それで、電話をして店主に尋ねてみました。
「1年ほど前にブログにあった『ナハプレイマップ』、あれもう売れてしまいましたか?」
「あ、あれは非売品なんです。たぶん一点しかないレアものなので」
うーん、残念。でも食い下がりました。
「ブログに上げてくださっている画像を元に地図を描き起こしてもいいですか?」
「もちろん、いいですよ」とご承諾いただいたので、地図をなぞって、文字はタイピングしなおしました。
その地図には、元の持ち主が、鉛筆で「1812年」と書いてありますが、これもガジ丸さんの言う場所と違うのです。

私は、ひょっとして2軒あったのかなと思うようになりました。というのは、「ナハプレイマップ」には、こんな記載があります。
ステレオコンサートラウンジ 1812年
コーヒーを飲みながら本格的なステレオコンサート及びビデオ・コンサートが聞けるホールがある(設備は4チャンネル、マルチステレオシステム)。喫茶室とカクテルラウンジもある。マニアにはクラシックレコードの販売もしている。
でも私が80代の方に伺うと、その音楽喫茶は1950年代からあったとのことで、そんな昔に上記のような設備があったとは思えない。本館(国際通りの北側)と新館(南側)と、2つあったのか?
どなたかご存じないでしょうか。
ついでに1971年の国際通り全体の地図も貴重なので、描き起こしました。
ピンボケで解読できなかった文字は省いています。
残念ながら三越から東側の店舗はほとんど記入されていないですけど。

ところで、ガジ丸さんは数年前から病魔と闘っておられて、私も他人事ながら心配していたのですが、去年お亡くなりになりました。生きておられたらお聞きしたかった……。
たぶんご遺族の方でしょう、最後の書き込みをされていました。
何時も閲覧いただき有り難う御座います。
島乃ガジ丸が近況を伝えていたとおり、病と闘っておりましたが、ユクレー島民の願い叶わず旅立ちました。
旅が好きで、酒ジョーグー(好き)で、ウチナー(沖縄)が好きで、少し頭の固いガジ丸でしたが、皆様の愛に包まれた日々でした。
島乃ガジ丸からの投稿は終わりになります。
未投稿の記事が見付かりましたら、キジムナーが代わり再投稿もあるのかも知れません...
16年間イッペーニフェーデービタン。(大変有り難う御座いました。)
ガジ丸は夕日の見える丘で眠りにつきました。
記:2020.02.14 首里ダヤー
昔「1812年」という、クラシック音楽専門の喫茶店がありました。
牧志にあったことだけは、聞き取りをした人全員共通なのですが、「国際通りの北側」「国際通りに面していた」「国際通りには面していなくて、少し路地を入った所」とバラバラ。
検索して最初に見たのが、「ガジ丸が想う沖縄」というブログで、そこにはこうあります。
その頃、那覇市牧志、元の那覇ショッピングセンター、今のテンブスの道を隔てた北隣にセンハチという名の喫茶店があった。センハチは1812年を略した言い方。チャイコフスキーの大序曲『1812年』に因んでいる。クラッシクを聴かせてくれる喫茶店であり、クラシック好きの首里高生の溜まり場となった。私も数回行っている。
このガジ丸さんは、いろいろ植物のことも書いていたので、時々拝見していたブログです。
みんな口々に違う場所を言うので、高校同期にも掲示板で尋ねてみたところ、あるアンティークショップのブログに「ナハプレイマップ」という冊子のことが出ていると紹介してくれた人がいました。やったー!
1971年の那覇の様子が、地図や情報とともに書かれています。ぜひとも手に入れたい。
それで、電話をして店主に尋ねてみました。
「1年ほど前にブログにあった『ナハプレイマップ』、あれもう売れてしまいましたか?」
「あ、あれは非売品なんです。たぶん一点しかないレアものなので」
うーん、残念。でも食い下がりました。
「ブログに上げてくださっている画像を元に地図を描き起こしてもいいですか?」
「もちろん、いいですよ」とご承諾いただいたので、地図をなぞって、文字はタイピングしなおしました。
その地図には、元の持ち主が、鉛筆で「1812年」と書いてありますが、これもガジ丸さんの言う場所と違うのです。

私は、ひょっとして2軒あったのかなと思うようになりました。というのは、「ナハプレイマップ」には、こんな記載があります。
ステレオコンサートラウンジ 1812年
コーヒーを飲みながら本格的なステレオコンサート及びビデオ・コンサートが聞けるホールがある(設備は4チャンネル、マルチステレオシステム)。喫茶室とカクテルラウンジもある。マニアにはクラシックレコードの販売もしている。
でも私が80代の方に伺うと、その音楽喫茶は1950年代からあったとのことで、そんな昔に上記のような設備があったとは思えない。本館(国際通りの北側)と新館(南側)と、2つあったのか?
どなたかご存じないでしょうか。
ついでに1971年の国際通り全体の地図も貴重なので、描き起こしました。
ピンボケで解読できなかった文字は省いています。
残念ながら三越から東側の店舗はほとんど記入されていないですけど。

ところで、ガジ丸さんは数年前から病魔と闘っておられて、私も他人事ながら心配していたのですが、去年お亡くなりになりました。生きておられたらお聞きしたかった……。
たぶんご遺族の方でしょう、最後の書き込みをされていました。
何時も閲覧いただき有り難う御座います。
島乃ガジ丸が近況を伝えていたとおり、病と闘っておりましたが、ユクレー島民の願い叶わず旅立ちました。
旅が好きで、酒ジョーグー(好き)で、ウチナー(沖縄)が好きで、少し頭の固いガジ丸でしたが、皆様の愛に包まれた日々でした。
島乃ガジ丸からの投稿は終わりになります。
未投稿の記事が見付かりましたら、キジムナーが代わり再投稿もあるのかも知れません...
16年間イッペーニフェーデービタン。(大変有り難う御座いました。)
ガジ丸は夕日の見える丘で眠りにつきました。
記:2020.02.14 首里ダヤー
この記事へのコメント
晩年になって、若い時1965年~1969年代(大学時代)帰省の度に、主人とデートした場所、喫茶店などを懐かしんでいる折りに、よくデートした1812年を検索して、こちらに辿り着きました。だからよく覚えてますよ。1812年は現在のテンフブス?の道向かい(国際通りから少し入った所)の2階でした。その時のマッチも所持してますが、国際会館2階と記されてます)マッチにはステレオコンサートラウンジ 名曲・喫茶・サロンとあります。懐かしくて思わずコメントさせていただきました。
Posted by ターシャ at 2023年03月06日 17:37
ターシャさん、ありがとうございます。
デート場所、しかもマッチまであるんですから間違いないですよね。この記事の二つの図のうち、上の図がそうなります(今のテンブス館の向かいあたり)。
そこにあったのは確実なんですが、国際通りの北にも(旧館というか本館というか)あったのかなあ、という引っ掛かりがあるんです。
でも貴重な情報ありがとうございました。
デート場所、しかもマッチまであるんですから間違いないですよね。この記事の二つの図のうち、上の図がそうなります(今のテンブス館の向かいあたり)。
そこにあったのは確実なんですが、国際通りの北にも(旧館というか本館というか)あったのかなあ、という引っ掛かりがあるんです。
でも貴重な情報ありがとうございました。
Posted by 南ふう at 2023年03月06日 18:44
ご返信どうもありがとうございます。実家も近くなので三越、平和通り、国際道りは通学路で、よく覚えているつもりでしたが・・なにしろ57,8年前なのでおぼろげですが、三越の隣のビルは材木関連のお店で(久高材木だったかしら?)そのお店かお隣の2階にカフェがあったと思います。でも1812年ではなかったように思います・・上の国際道りのお店等はとても懐かしく拝見させていただきました。ありがとうございました。
Posted by ターシャ at 2023年03月07日 23:02
ターシャさん、再度ありがとうございます。
そうですか、もしかしたら私の姉と同年代かもしれませんね。
なお宣伝くさくなりますが、1812年を含めて復帰前のお話を昨年1月に出版させていただきました。
『ファイナルジェネレーション』、よろしければ下の記事もご覧になってくださるとうれしいです。
https://minamihoo.ti-da.net/e12147367.html
そうですか、もしかしたら私の姉と同年代かもしれませんね。
なお宣伝くさくなりますが、1812年を含めて復帰前のお話を昨年1月に出版させていただきました。
『ファイナルジェネレーション』、よろしければ下の記事もご覧になってくださるとうれしいです。
https://minamihoo.ti-da.net/e12147367.html
Posted by 南ふう at 2023年03月08日 12:07